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はじまりの前のお話 +++nico 001+++

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人の記憶はあてにならない。
過去は振り返らない、懐かしがらないことを信条にしている私だが、
暑すぎて何も覚えていられそうにないな、この夏は。
いつか暇になったら備忘録でも書いておこうかと思っていたが、
子育てっていつでも忙しい、暇なときはないんだな。

思春期の頃、久しぶりに会った親戚のおじさんやらおばさんやらに、
本人としては全く身に覚えのない乳幼児のころのエピソードを披露され、
顔を赤らめた記憶があるのは私だけではないだろう。
まあ、親としては彼女にもそういう体験をさせてやるべきだろうな。
と思いたったはいいが、さて当時の記憶が残っているのだろうか。

それは、突然やってきた。
という気もするが、ほんとうのところはジワジワ・ジリジリという感じでやってきた。
「切迫早産」ってなに?
今となっては「ウテメリン」という薬も「子宮頸管長」という医学用語も馴染みの私だが、
まあ、そんなことをはじめから知っている男性もそうそういないだろうから、
仕事を終え帰宅した私を待っていた「切迫早産」という状況説明を、
にやけた顔して聞き返した私を誰も責めはしないだろう。maki以外は。

思えば「切迫早産」にまつわる日々は、
すごーく切羽詰った追い詰められた毎日というわけではなかった気がする。
過去はすべて霧の中にというわけでもないが、
もっとぽわわんとした期間だったんだよな。
いや、元来心配症の私にとっては、それはかなりの心配事ではあったわけだが、
医学というものを信じていたからなのか、makiが意外に大丈夫そうに見えたからなのか、
そのわけは、本人にはわからない。

「子宮頸管長」が改善したり、またその逆だったりを繰り返したある日、
前回の受診で「入院」は見合わせるという診断だったから余計にだが、
「入院でーす」と告げられたときに、私の顔はまたしてもにやけていたらしい。
緊張しすぎると顔が弛緩するとも言うしな・・・

まあ、とにかくそういったわけで、ひと足早い入院生活が始まったのでした。
そしてそれは今にして思えば、親になることという状況を現実のこととして実感した瞬間でもあった。
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by cho-o-roo | 2010-09-15 23:26 | nico
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